トラップ射撃ー不測の方角へ飛び去るクレーを撃破

高速で不測の方角へ飛び去るクレーを撃破する! トラップ射撃

トラップ射撃は、高速で不測の方角へ飛び去るクレーを撃破する種目です。

射台の移動順

横一線に配置された5つの射台(しゃだい)を左から右に順に移動しながら5周し、25枚の皿を撃破します。
自分が撃ち終わったら、次の射手(右側の射手)が撃ち終わるまで射台で待機します。
次の射手が撃ち終わったら、その射手の後ろに移動します。今まで自分がいた射台が空くと、自分の前の射手が射台に入ります。
最終的にスタートした射台から順番に移動して、5周25枚を撃つと1ラウンド終了です。
Ⓐ 1番、2番射台のシューターが撃ち終わったら移動する。
Ⓑ 3番射台のシューターが撃ち終わったら移動する。
Ⓒ 4番射台のシューターが撃ち終わったら移動する。
Ⓓ 5番射台のシューターが撃ち終わったら移動する。
Ⓔ 5番射台のシューターは、撃ち終わったら⑥に移動する。


国内の大会では主に100個撃ちが採用されています。1ラウンド25枚撃つので、4ラウンド行い100点満点で競います。

クレー(標的)は射手の前方15 mに配置されたクレーハウスから、遠方に向けて右、真中、左の3方向のどこかに飛び出します。
飛び出す方向は射手にはわからないようになっていますが、各射台ごとに右2枚、左2枚、真中1枚の計5枚と決まっています。

クレーの飛翔方向

射手は1枚のクレーに対し2発以内で撃破することが求められ、1発目(初矢、しょや)、または2発目(二矢、にのや)で命中できれば得点となります。

クレー放出の角度は0度〜最大45度です。高さは放出口から10mの地点で1.5m〜3.0mにセットし、約76mの距離まで飛ぶようにセットします。公式セットは1番から9番までの9種類のセットが用意されています。

練習や射撃場の大会・銃砲店の大会などでは、公式セットを用いず、角度を最大で30度前後、飛距離を65m程度にセットして、比較的簡単に命中するようにしています。

クレーの放出の合図は、射手のコールです。射台の前にあるマイクがコールの声を拾うと、自動的にクレーが放出されます。
射撃が始まると、誤って放出されないように静かに待機します。基本的に他の射手が射撃体勢に入ったら妨害をしないようにします。

クレー射撃

トラップ射撃では射手はコールする前に構えることが出来ます。クレーの放出口の方向に銃を向けて構えます。
コールをすると同時にクレーが放出され、飛び去っていきます。この飛び去るクレーを、後ろから狙って撃破します。

射場の地形やその時の風向きにより同じ方向に放出されたクレーでも風に煽られて急激に上昇したり、逆に失速して弧を描くように落ちる場合もあるので、標的の進路の予測は決して容易ではありません。

使用する装弾は24gの7 ½号(7半)以下です。
直径役2.4mmの仁丹玉のような鉛の粒が24g(粒数約310粒)詰められていてます。
1枚辺り2発撃つ事が認められているので、1ゲーム当たりの弾の消費量は最低で25発、最大で50発です。