スキート射撃ー変化に富むクレーを撃破。

逃げるクレー、向かってくるクレー、左右に飛び去るクレーを撃破。変化に富む スキート射撃

スキート射面図

直径約36 mの半円形に配置された射台から射撃を行います。
クレーは円の直径の両端に配置された2箇所のクレーハウス(左側がプール、右側がマークと呼ばれる)から1枚ないし2枚同時に、センターポールへ向かって放出されます。 

射手は半円上の7箇所と円の中心1箇所のの合計8つの射台を順に移動しながら射撃を行います。

それぞれの射台ごとの放出のルールに従って、片方のクレーハウスから一枚または左右のクレーハウスから同時に一枚つづ放出されます。

トラップと異なり、スキートは1枚のクレーに対し1発しか撃てません。8射台合計で1ラウンド25回射撃する事になります。

コール直前の射手の待機姿勢
コール直前の射手の待機姿勢

国際ルールのスキートの場合は、クレーが放出されるまで銃を構えることが出来ません。
射手は腰の高さまで銃を下げておき、クレー放出のコールをして、クレーが放出されてから、銃を構えて射撃します。

また、国際ルールではコールから0〜3秒程度のランダムな時間をおいてからクレーが放出されるタイマーが設定されています。
ですので、コールから挙銃動作までは非常に高い集中力が要求されます。

国内の公式以外の大会ではタイマーはゲームに参加する参加者の練度によっては秒数を予め固定するルールや、タイマー自体を無効化するノータイマーが用いられる事もありますし、銃を始めに構えておいてからコールをすることが認められるルールもあります。

クレーは放出されてからセンターポールを通過するという、同じコースを飛翔しますが、射台ごとにクレーの見え方が違います。
自分に向かってくるクレーと、自分から逃げていくクレーを撃つ射台。
自分の目の前を横切るクレーを撃つ射台。自分のほぼ真上を通過していくクレーを撃つ射台など、トラップ射撃に比べると変化に富んだダイナミックなゲームです。

現行(2015年)オリンピックルールの撃つ順番は下記のとおりです。
プール⇒左の放出機で左から右にクレーが飛ぶ
マーク⇒右の放出機で右から左にクレーが飛ぶ

1番 プール  プール&マーク(ダブル) 計3枚
2番 プール  プール&マーク(ダブル) 計3枚
3番 プール  プール&マーク(ダブル) 計3枚
4番 プール マーク  計2枚
5番 マーク  マーク&プール(ダブル) 計3枚
6番 マーク  マーク&プール(ダブル) 計3枚
7番 マーク&プール(ダブル) 計2枚
4番 プール&マーク(ダブル) マーク&プール(ダブル) 計4枚
8番 プール マーク 計2枚
合計25枚

使用する弾は24gの9号を初矢・後矢共に用います。